評価 : 4.6
もくじ
サウス・ポイント(カ・ラエ) 地図
サウス・ポイント(カ・ラエ) South Point (Ka Lae)
アメリカ最南端!
ハワイ島の最南端 、カ・ラエ岬。ハワイ語で「Ka Lae」とは「先端」という意味。一般的には、サウス・ポイントと呼ばれています。
ここはハワイ島の最南端にしてアメリカ合衆国(50州)の最南端でもあります。ここから先はもう何もない。海は驚くほど青々と、そして果てしなくどこまでも、ただただ広がるのみ。
ボートホイスト(ボートを上げ下ろしするための装置)
いかにも底の深そうな海には大型の魚達がウヨウヨいそうな雰囲気が漂っています。この周辺では、特に鯛やアジが豊富に採れるのだそう。ハワイ島でも人気の釣りスポットの一つです。
断崖は人気の釣りスポット
駐車場には簡易トイレがありますが、綺麗かどうかは…覗いてみる勇気がありませんでした。
クリフ・ジャンプ!
この崖っぷちの高さは50ft(約15m)あるそうですが、飛び込んでも登ってこられるように何箇所かハシゴが掛かっています。実際にジャンプしている勇気あるローカルの若者がちょこちょこいるんですよね。
YouTubeの映像では、海の中がとても綺麗!これを見ていると自分も飛びたくなります。
しかし、この海にはサメが出るとか出ないとか…。潮の流れも早く、泳ぐのには適してない場所ということなので、ジャンプに挑戦される方はお気を付け下さい。
2017年、こんな注意書きを発見しました。
ジャンプ禁止
前言撤回。ジャンプはしちゃいけません!
レンタカー注意
サウスポイントロード
サウス・ポイントへ行くには、サウス・ポイント・ロードを通らなければなりません。しかし残念なことに、この道は舗装されているのにも関わらず走行不可(レンタカーの保険が適用外)となっている場合があります。詳しくは下記をご確認ください。
ハワイ島でレンタカーに乗ろう!
運転時の注意点や交通ルール > 走ってはいけない道がある! / ハワイ島でレンタカーに乗ろう!
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見どころいっぱい!
サウスポイントにある細かい見どころを紹介します。断崖からの景色だけで満足して帰ってしまうのはもったいないので、周辺を歩き回ってみて!
なびいている木
なびいている木
一定方向から強風が吹きつけるため、木が風下に向かって、なびいているように枝を伸ばしています。
これは、駐車場の少し手前のサウス・ポイント・ロード沿いにある木ですが、この周辺にはこのような形の木を何本も見ることができました。サウスポイントらしい風景のひとつです。
地面の割れ目
地面にぽっかりと開いた割れ目
断崖の近くにある地面にぽっかりと開いた割れ目。上から覗いてみるとザバンザバンと波が立っています。波による浸食で、崖に海蝕洞(トンネル)が形成され、ここだけ天井が崩落してしまったのでしょう。
カ・ラエ灯台
駐車場から南へ歩くと、カ・ラエ灯台に出ます。
カラエ灯台
カラエ灯台の前の海が、本当の最南端。こちらは崖ではなく、岩の多いビーチになっています。強風のためか波が荒い!
最南端の海
カラレア・ヘイアウ
カラレアヘイアウ
ハワイにやってきたポリネシア人が最初に上陸したと言われているのが、このカラエ岬。灯台の脇に、カラレアヘイアウ(寺院の遺跡)を見ることができます。神聖な場所なので、決して石垣に登ったりしませんように。
カヌー係留用の岩
昔のポリネシア人たちは、潮流や強風で船が流されないよう、溶岩に穴を開けてカヌーをロープで固定していました。その穴の開いた溶岩がこれ。結構、大きな岩です。
カヌー・ムーリング・ホールの案内板
カヌー係留用の岩
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パキニ・ヌイ風力発電所 Pakini Nui Wind Farm
強風の地
サウスポイントロードを南下すると見えてくるのが風車たち。この地は風が強いので、風力発電にはもってこいの場所。
以前の名称は「カマオア風力発電所」でしたが、2006年8月に閉鎖。2007年4月、Tawhiri Power LLC の手によって「パキニ・ヌイ風力発電所」として生まれ変わりました。最大発電容量は21MW(メガワット)。18,000の家庭に電力を提供する事ができるそうです。
なお、カマオア時代は三菱重工製の風車でしたが、現在のものはゼネラル・エレクトリック社製とのこと。
パキニ・ヌイ風力発電所
カマオア時代はサウス・ポイント・ロードのすぐ脇に風車が建っていましたが、現在は少し離れた位置にあります。絵的には、以前より迫力がなくなってしまい、一観光客としてはちょっと残念!(電力会社としては、知ったこっちゃないことですが。)
カマオア時代の風車
こちらの風車は撤去されました。参考までに記事を残します。
風車の中には、羽が劣化して折れたりと無残な姿になってしまったものも多く見られました。三菱重工には建て替えの検討依頼もあったそうですが、結局そのままになってしまったようです。(三菱重工スタッフ談)
カマオア風力発電所
三菱重工製の風車(1987年7月~2006年8月)
2003年時点でも、かなりボロボロ
この辺一帯は牧草地。牛達が群れをなして草を食んでいます。少し枯れかかった牧草地に佇む壊れかけの白い風車と、そこから発せられるグイングインと風を切る音は、どこかもの悲しく感じられました。