プウホヌア Pu'uhonua
番号は展示物の番号に対応しています。
9. プウホヌア Pu'uhonua
昔のハワイアンたちは身分や性別、職業により、様々なことをカプ(掟)によって制限されていました。
例えば、前述のロイヤルグラウンドに平民が足を踏み入れることは厳禁。禁を破ったら死罪。死罪から唯一逃れられる方法が、プウホヌアへ逃げ込むことでした。
プウホヌア
ここ、ホナウナウのプウホヌアはロイヤルグラウンドの海側、グレートウォールを越えた先にあります。平民はロイヤルグラウンドに入るわけにはいきませんから、ここへ駆け込むには、北側の海を渡らなければなりませんでした。海にはサメも出たとか。やはり命懸けですね。
そんなプウホヌアのエリア内に佇む展示物を以下に紹介していきます。
8. ハレ・オ・ケアヴェ Hale o Keawe
ヘイアウ(神殿)であるハレ・オ・ケアヴェ。この公園一番のキモであり見どころであります。ハレ・オ・ケアヴェはヘイアウの中で最も神聖であり、王族たちの霊廟(れいびょう/お墓)でした。
ハレ・オ・ケアヴェ
ここには、王族23人の遺骨が納められており、その中にはカメハメハ1世の曾祖父ケアヴェ、叔父カラニオプウも含まれていたと言われています。王族たちの遺骨は、祭壇に大きなマナ(神秘的な力)を与えているのだとか。
「レレ」と呼ばれる塔(写真右側)
神殿のすぐ横には、「レレ」と呼ばれる塔があり、ホオクプ(供物)を捧げる場所として利用されていました。
神を象徴とした木彫りの像 Ki'i(キイ)が印象的。厳めしい顔でこちらを威圧するかのようです。Ki'i(キイ)の別名は Tiki(ティキ)。こちらの呼び方の方が一般的ですね。
コワイ顔のティキ
しょんぼり顔のティキ
下の2体は有名。
2体のティキ像
おどろおどろしい顔の2体のティキ像ですが、観光客の皆が皆、この2つの神像の間に顔を出して記念撮影をする様子は、見ているとなかなか面白かったりします。
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10. ケオウア・ストーン Keoua Stone
どこにあるんだ?ケオウア ストーン
大きいのですぐ目に付くはずの石ですが、辺りをキョロキョロしても見当たりませんでした。(どこにあったんだろう??)
仕方ないので昔の写真を。(当時は番号が「11」でしたが、現在は「10」です。)
ケオウア ストーン(2003年9月)
コナの酋長ケオウアのお気に入りの休憩場所。腰掛けるのに丁度良さそうな石ですね。周囲に空いている穴は、ココナッツの葉の天蓋を立てるためのものだったとも言われています。
11. アレアレア Ale'ale'a
アレアレア(ヘイアウ)
現在は石垣が積まれているだけですが、ハレ・オ・ケアヴェが建造される前は、長期間に渡り最も重要なヘイアウだったとも言われています。
12. カアフマヌ・ストーン Ka'ahumanu Stone
カアフマヌ・ストーン
言い伝えによれば、カメハメハ1世の妻、王妃カアフマヌがカメハメハとケンカした後、泳いでプウホヌアに渡り、この石の下に隠れたのだそう。
しかし、彼女の犬が吠えたため居場所がバレてしまい、結果、カメハメハとは和解できたとかなんとか。
平民がちょっとしたことで死刑になってしまう厳しい現実に比べ、この話のほのぼの感ときたら何ともお気楽ですね。
13. パパム Papamu
パパム
ロイヤルグラウンドで紹介したコナネ(ハワイ版チェス)用のゲームボードのことをパパムと呼びます。平らな溶岩に小さい窪みを刻んで作られました。
14. オールド・ヘイアウ・サイト Old Heiau Site
オールド・ヘイアウ・サイト
その昔、ここには公園内で最も古いヘイアウがあったそうです。が、海からの波に浸食され、現在は殆ど何も残っていません。
以上で、公園内の展示物の解説はおしまいですが、この公園の見どころはまだまだあります。時間があれば次のページで紹介するトレイルも是非歩いてみて下さい。
プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園内にあるトレイルを歩いてみた!南国の香りが漂う1本道が気持ちイイ。
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