キラウエア・イキ・トレイル » キラウエア火山の人気トレイル!火口の底を歩こう / ハワイ島

キラウエア・イキ・トレイル

評価 : 4.5

もくじ

キラウエア・カルデラ(キラウエア火口)地図

キラウエア・カルデラ(キラウエア火口)2019年 地図

キラウエア・イキ・トレイル Kilauea Iki Trail

一部ルートが閉鎖されています(ループの周遊はできません)

閉鎖状況

2018年のハレマウマウ火口の噴火の影響により、トレイルの一部は通行不可となっています。西側のバイロンレッジ・トレイルと合流する辺りが大きな損傷を受けている模様。(修復の可否は不明)

また、出発地点はキラウエア・イキ展望台の駐車場となります。(ラバチューブの駐車場は使えないかも?)

最新情報は、公式サイトの「Recovery of Hawai‘i Volcanoes National Park(ハワイ火山国立公園の復旧状況)」をご覧ください。

公式サイト

周遊:2時間~2時間半(6.4km)

必需品:水・雨具・帽子・ウィンドブレーカー

おすすめ度:

おつかれ度:

参考書籍:ハワイ・トレッキング

Google Maps

トレイル概要

キラウエア・イキ・トレイル 地図

トレイルの特徴

キラウエア・イキ火口を縦断するトレイル。「イキ」とはハワイ語で「小さい」という意味です。でも、歩いてみるとこれが結構大きい。

火口の底は遠目で見たらほぼ平ら。そんな火口底を歩くことが、このトレイルの醍醐味!キラウエア火山の中でも人気があるトレイルです。

キラウエア・イキ展望台より

キラウエア・イキ展望台より

火口の左脇にはキラウエア・イキが噴火した際に造られた噴石丘、プウ・プアイがあります。脇役的な存在ですが魅力的。よく観察してみて下さいね。

プウ・プアイ

プウ・プアイ

キラウエア・イキ火口の詳細については、下記ページをご参照下さい。

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キラウエア・イキ展望台

トレイルの出発地点と回り方

2019年6月現在、一部ルートが閉鎖中のため反時計回りには歩けません。往路復路とも、キラウエア・イキ展望台の駐車場から火口底までの最短ルートを利用します。

出発地点は2箇所。キラウエア・イキ展望台、またはサーストン・ラバ・チューブの駐車場からになります。個人的には、ラバチューブの駐車場から反時計回りに歩くのがオススメ。

理由は、反時計回りは一番お楽しみの火口の底のハイキングが後半になるから。また、ラバチューブの駐車場から出発すれば、火口底からのキツイ上り坂を登り切ったところでゴールできるので体力的にラクです。

また、全行程は歩きたくないけど火口の底には行ってみたいという方は、ラバチューブの駐車場から時計回りに歩きましょう。これが火口底までの最短ルートです。

2004年9月, 2017年7月(2019年6月更新)

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反時計回りに歩いてみた!(2017年7月)

2019年6月現在、利用できないルートが含まれています。ご参考までに留めておいてください。

キラウエア・イキ展望台の駐車場から出発!(反時計周り)

13年ぶりのイキトレイル。「ラバチューブの駐車場から出発した方が良い。」と書いていたわりに、コロっと忘れてキラウエア・イキ展望台から出発しちゃいましたよ…!

まあ、そんなこともありますよね。

そのお蔭で、やっぱり「出発地点はラバチューブの駐車場がベスト!」ということがハッキリしました!

今回も反時計回りです。キラウエア・イキ展望台の駐車場からトレイルヘッドへ。木漏れ日がやさしい心地の良い道を歩きます。

トレイルヘッド(キラウエア・イキ展望台)

トレイルヘッド(キラウエア・イキ展望台)

序盤は火口の崖っぷちに沿うように道が伸びています。ビューポイントが何箇所もあるので、火口底を覗いてみて!

トレイルルートの白い筋がハッキリ見えます。ハイカーたちの姿がチラホラ。以前より人が増えたような気がします。

ビューポイント

ビューポイント

13年前と少し変わったなと思ったのは、トレイル上に番号が振ってあること。ビューの良い場所や見どころ等に番号が付いていました。

No.3 プウプアイの真正面

No.3 プウプアイの真正面

プウプアイのビューポイントを過ぎた後、視界が開けてハレマウマウ火口が露わに。

ハレマウマウ火口

ハレマウマウ火口

なかなかの景色です。

さて。この後すぐ、トレイルの分岐が現れました。

クレーター・リム・トレイルとの分岐

クレーター・リム・トレイルとの分岐

今まで、イキトレイルとクレーター・リム・トレイルは同じルートを辿っていましたが、ここで分岐します。イキトレイルは左へ。

この辺りから、道はゆるやかに下り始めます。少し進むとベンチを発見。

トレイル上のベンチ

トレイル上のベンチ

ビューはないけど何だか良い雰囲気。

植物の案内板も見かけました。これも以前はなかったような気がします。そこそこ新しそうに見えるので、最近設置されたものかもしれません。

植物の案内板

植物の案内板

ハワイ火山国立公園の入園料は、数年のうちに 10ドルから25ドルと倍以上に値上がりしていますが、その分、こういった細かい部分に手を加えて還元してくれているとしたら有り難いですね。

恐竜がでてきそうな景色

恐竜がでてきそう

恐竜がひょっこり顔を出しそうな景色。

この場所は、以前歩いた時に妙に記憶に焼き付いたのですが、今回もやっぱり印象深く感じました。たいして良い景色というわけでもないんですけどね。太古の匂いがするんです。私だけかな??

2つ目の分岐点

2つ目の分岐点

2つ目の分岐点が現れました。右へ行くとバイロンレッジトレイル(2008年から閉鎖中)へでます。イキトレイルは左へ。

ハプウ・プルの芽

ハプウ・プルの芽

植物に目を向けると、歩くのが一層楽しくなります。個人的には、木のような背の高さになるシダ植物、ハプウ・プルが好き。芽ですらデカイ。超巨大ぜんまいです。

シュウメイギク

シュウメイギク

時々見掛けるシュウメイギク。可憐で美しい花を咲かせていました。丸っこい蕾がカワイイ。

3つ目の分岐点

3つ目の分岐点

植物を愛でながら歩いていると、3つ目の分岐点にでました。イキトレイルは左へ。右は、先程と同じくバイロンレッジトレイルへ続いています。

この場所はイキトレイルの西側の一番端、トレイルの中間地点。ここまで来れば火口底はすぐそこ。

坂道を下る

坂道を下る

そこそこ急な坂道を下っていくと…

大きなケルン

大きなケルン!

大きなケルン(石積み)がどーんと登場。人の背の高さほどあり、かなり目立っております。

以前は、イキトレイルを時計回りで歩く場合、西側の登り口が若干分かりづらいかもしれないと思いましたが、この大きなケルンがあるならもう心配ないでしょう。

ケルン脇から眺めた景色

ケルン脇から眺めた景色

このケルン脇で眺める景色は、ワクワク感があって良い。さあ、火口底へGO!

プウ・プアイへ

オヒアの木

オヒアの木

火口底で見つけたオヒアの木。地面から飛び出ている赤い根が印象的。

レフア
赤いヤツ
よく観察してみてね!
プウプアイ(噴石丘)

プウプアイ(噴石丘)

間近に迫るプウプアイ。山肌はゴツゴツざらざら。荒々しい。

正面に回ってみましょう。

プウプアイ

プウプアイ(正面)

洞穴のように見えるのは噴火口。もしかしてラバチューブみたいになっていて奥に行けたりして!?

プウプアイの噴火口

プウプアイの噴火口

なんて期待しながら近づいたら、ガッカリ。完全に塞がっております!

地面のひび割れ

地面のひび割れ

キラウエアイキ火口の西側、特にプウプアイ周辺は地割れがスゴイ。巨大地震の時のグニャグニャになったアスファルトのよう。ここが、イキトレイルの一番の見どころ!荒ぶる自然の痕跡を目の当たりにすることができます。

火口底ではトレイルのルートを外れても迷うことはないので、色々散策してみて下さい。

前述した通りプウプアイは、1959年のキラウエア・イキ火口が噴火した時に造られた噴石丘。噴火時に大量に吐き出されたスコリア(火山噴出物の一種)が堆積して山のようになりました。

プウプアイのある場所には、元々クレーターリムドライブが通っていたのですが、スコリアはその道路も埋めてしまいました。今のクレーターリムドライブは新しく作られたルートなんです。

キラウエアイキの噴火

キラウエアイキの噴火(1959年):
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

写真でも噴火の凄まじさが伝わりますね。プウプアイが造られてしまうのも頷けます。そんな背景を想像しながら、地割れやプウプアイを眺めると、より印象深い景色に映るでしょう。

平らな世界

さて。地割れ地帯を越え、キラウエア・イキ火口の中央より少し手前の辺りまでやってきました。

平らな世界

平らな世界

緩やかな凹凸こそあるものの、この先はこれまでとは打って変わって地面が平らに。この平らな大地こそが元溶岩湖たる所以。

ほのぼのとした景色に、空気まで穏やかに軽くなったように感じて気持ちが落ち着きます。ここで寝転がって雲を眺めたり、お菓子をつまんだり、少しの間寛ぎました。

タイムラプス動画も撮ったのでどうぞ!

その後は、散策しながら火口の東端へと向かいました。

溶岩の割れ目から顔を出すタマシダ

溶岩の割れ目から顔を出すタマシダ

僅かに水蒸気が噴出

僅かに水蒸気が噴出

オヒアレフアの赤い花が映える

オヒアレフアの赤い花が映える

のんびり歩いて火口の東端に到着。今来た道を振り返ってみると、結構歩いてきたことを実感できます。

来た道を振り返ってみる

来た道を振り返ってみる

ネネ
ネネパイセン
歩いてみると全然小さくないよ!この火口

トレイルのルートには薄く筋が付いています。この筋の正体は砂でした。ハイカーが歩く度に溶岩が削られ、砂になったのでしょう。

さてさて。ここからが大変なんですよ!

火口底から上の世界(サーストンラバチューブの駐車場)へ戻ります。

駐車場へ

登り口

登り口

ここからは、ジグザグ折り返しながらずっとずっと上り坂。つらい…!

写真も殆ど撮らず、休憩もそこそこに登り続けましたが、ラバチューブの駐車場まで25分弱かかりました。登り切った場所にある案内板によると、火口底までの距離は 1.2マイル(約1.9km)。

ラバチューブ駐車場から火口底への下り口

ラバチューブ駐車場から火口底への下り口

思っていたよりも距離があるんですねぇ。

せっかく地上に戻ってきましたが、今回はここでゴールではない。キラウエア・イキ展望台まで更に歩かなければ。

「ああああ…ラバチューブから歩き始めていれば良かった…!」

そう思っただけで、急にどっと疲れる不思議。やはり、キラウエア・イキ・トレイルを反時計回りで歩く場合は、ラバチューブから出発するのがベストということを再確認できました。

キラウエア・イキ展望台へ

キラウエア・イキ展望台へ

ラバチューブからイキ展望台までのルートは、坂道がないのでそれほど疲れません。火口底が見えるビューポイントもありますが、基本は森の中を行きます。

ラバチューブの駐車場

ラバチューブの駐車場

黙々と歩いて約10分。ラバチューブの駐車場に到着。

結構疲れますが達成感あり!一度歩いてみれば、このトレイルが人気な理由が分かります。

2017年7月
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