評価 : 4.5
もくじ
ツアールート
サークル・オブ・ファイヤー + ウォーターフォールズ(2018年7月) Circle of Fire plus Waterfalls
9:00 ヒロ空港発 / 所要時間45~50分
ガイド兼パイロット: Wesleyさん / Estnerさん
2020年12月20日、ハレマウマウ火口が噴火。溶岩湖を形成していましたが、2021年5月26日、噴火が止まりました。(2021年5月27日現在)
激変中のキラウエア火山を上空から
ハワイ島では2018年5月、突如レイラニエステイト(住宅地)から噴火が始まりました。いくつかある亀裂(噴火口)のうち「亀裂8」が成長し、活発に溶岩流を流し続けていました。USGS HVO(アメリカ地質調査所 ハワイ火山観測所)のリポートでは、連日スゴイ溶岩の川の写真がアップされています。
火山に絞る
今回は、キラウエア火山に重点が置かれた「サークル・オブ・ファイヤー・プラス・ウォーターフォールズ」に参加。このツアーは所要時間が50分と短めなので、多少手の届きやすい金額になりますし、火山見学のみに絞りたい方にはオススメです。
出発はヒロ空港。ここには日本人パイロットはいません。今回、Toshiさんがいないのは寂しいですねぇ。
ヒロのオフィスでチェックイン
ヒロ空港のオフィスへやってきました。車は空港の駐車場(有料)に止めます。
ヒロ空港のオフィス
カウンターでチェックイン後、カウンター奥にあるオフィスで注意事項の説明動画の視聴を済ませました。そして、いよいよヘリポートへ。
ヘリポートへ向かう前に、カウンターへ荷物を預けます。この時に、お手洗いに行ける時間があるか分からないので、チェックイン前に済ましておきましょう。(オフィスにトイレはありません。)
ヘリポートへ
しばしヘリポートで待機。
今回、私と みや の2人は同じ機体、たけさん(ダンナ)は別の機体になるよう予約をしました。それぞれ違う光景が撮れるのも良いかなという期待からです。
先にたけさんが飛び立ちました。私達より5分以上は早かったと思います。たった数分の違いですが、これが吉とでるか凶とでるか…!?
相変わらず格好良いブルーの機体
私達の機体のパイロットは、ウェスリーさん。よろしくお願いしまーす!
機体は7人乗り(前列の乗客は3人、後列は4人)。私の座席はパイロットのお隣でした。写真を撮りたい人には若干ビミョーかな?といったところ。いやしかし、そんなこと言ってはいけません。前列に座れるのは非常にありがたいことなんですよ!
参考までに今回の座席はこんな感じ。
操縦席 | クマ | みや | 前列 3 |
後列 1 | 後列 2 | 後列 3 | 後列 4 |
それでは気合いを入れて出発!!
スポンサードリンク
離陸
ヒロ空港を離陸
噴煙を上げているレイラニ・エステイトに向かって、海沿いを飛んでいきます。
海沿いを飛ぶ
この日は天候がイマイチでした。空がクリアじゃない。レイラニ上空がどうなっているのか、少し気掛かりですね。
カポホ・クレーター
噴煙を見ながら飛んでいると、ここまであっという間。もうカポホ・クレーターです!
カポホ・クレーターの中にはグリーンレイクと呼ばれる湖があったのですが、溶岩流に飲み込まれてしまいました。カポホ湾も消滅してしまいましたし、この地域は甚大な被害を受けています。
そのすぐ傍には溶岩の川も。
溶岩の川
あまり赤くないので、ちょっと気づきにくいかもしれません。
これを通り過ぎたあと、目の前にあった雲が切れて、オーシャンエントリーが現れました!
オーシャンエントリー
一番見たかった亀裂8は…
亀裂8(噴火口)
雲の向こうにチラっと赤い光が見えています。雲が邪魔。めちゃめちゃ邪魔であります。
パイロットのウェスリーさんは、ホバリングして雲が切れるのを待ってくれますが、なかなか切れないので少し移動。
地熱発電所(手前)と溶岩の川
一時期、爆発するかもと問題視されていた地熱発電所です。ここは他よりも若干高い場所に建っているので、溶岩流から何とか免れているんでしょうね。
溶岩の川は、あまり赤く光っていませんでした。残念。
そして、もう一度亀裂8へ…
亀裂8(噴火口)再び
あああぁぁ…。まだ雲が邪魔しています。(このまま見られなかったらどうしよう…)
雲が切れるのを待ちながら、その場で旋回。
旋回中
そして次に見た時は…
亀裂8
きたーーーー!!亀裂8 の火口が綺麗に見えています。
ドクドクと溶岩が湧き出ている様子に思わず息を呑んでしまう。これはスゴイ。動画も撮ってみましたよ!
「亀裂8」の動画(めちゃ短い…)
撮影中も旋回してしまうので、ヘリの窓枠が邪魔して長い間は撮れませんでした。でも、それでも見られて良かった!
ウェスリーさんは乗客の皆が満足したのを確認して、この場を離れました。
オーシャンエントリー(アハラヌイパーク付近)
一度南へ出てオーシャンエントリーに沿いながら、北上していきます。ああ、もうヒロに戻っちゃうのね…。
オーシャンエントリー(カポホ付近)
ほんの少しの間にカポホを埋め尽くしてしまった溶岩流。オーシャンエントリーは無情にも濛々と水蒸気を上げています。その水蒸気の向こう側には、クムカヒ岬の灯台が見えていました。ぽつんと建つその姿が何だか寂しげ。
レイラニやカポホ周辺地域の住人の方々は、この場所がハワイ島の中でも危険な地域とは分かりつつも、こんなことになろうとは全く思っていなかったでしょうね…。
切ない反面、その溶岩を楽しむこと自体に複雑な気分にはなります。しかし、観光業で成り立っているハワイ島ですから、観光客が来なければ人々の生活が更に疲弊してしまいます。私達にできる支援は、ハワイ島でお金を使うこと。堂々と観光したら良いと思っています。
さて、火山観光を終えてヒロへ向かいます。
ヒロ上空
ヒロの住宅街を通り過ぎ、ワイルク川までやってきました。これから滝巡りです。
ワイルク川の滝
ワイルク川の滝といえば レインボー滝 が有名!ですが、これは見ていません。レインボー滝より更に上流へと行きました。
また、滝めぐりと言っても、川沿いにさらっと飛んだだけ。ホバリングすることもなく、すぐヒロ空港へと向かいました。
ヒロ湾を横切り…
ココナッツアイランドとホテル群
戻ってきた
ヒロ空港のヘリポートに到着。
ああ、もう終わってしまった。あっという間!ヘリから降り、ウェスリーさんと握手したり、写真を一緒に撮ってもらったり、しばし余韻に浸りました。
火山観光は正味20分程。火山までの移動時間を考えると、ツアーの所要時間のわりには結構長い尺を取ってくれているとは思いますが、見どころが満載すぎて感覚的にはすぐ終わっちゃいました…!
スポンサードリンク
同時間帯出発の別の機体から見た風景
ヘリポートを出て、先にツアーを終えていた たけさんに「どうだった!?」と写真を見せてもらうと「ええっ!?」と驚くことが…
私達よりも5分程先に出発した機体はこんな風に見えてました。参考までに、たけさんの座席も記しておきます。
操縦席 | 前列 1 | たけ | 前列 3 |
後列 1 | 後列 2 | 後列 3 | 後列 4 |
カポホ・クレーター付近
おや?陽射しがある。うちらの時より天気が良いですよ??
赤い溶岩の川 その1
え?
赤い溶岩の川 その2
ええっ??
銀色の川
何ですかコレは…全然違うんですけどーー!!!
オーシャンエントリー
海も青い。つーか、ナゼこんなに晴れているんだ。
亀裂8
マジか!亀裂8 からの溶岩の川!
オーシャンエントリー
………。
ワイルク川の滝
ずっと、そこそこ晴れてるんですよ。私達の時は雲があんなに邪魔をしていたのに。何だか、だんだん腹立ってきたぞ…!たけさんばっかりズルイ!
たった5分程度の出発時間の違いで、ここまで別モノになるんですね。思ったよりもスゴイ差に驚愕しました。後でこのことをワイコロアのパイロット、Toshiさんに伝えてみたところ、秒単位でも景色は変わるとのこと…!
溶岩は水モノとは分かっているつもりではいましたが、天候もか。しかもそんな短期間に。想像を超えていましたよ~。かなり良い勉強になりました。今回、2機に分かれて飛んでみて良かった!そう思っておきます(笑)
チップを渡しそびれてしまったら?
今回、チップを用意しておくのをすっかり忘れていたんですよね…。
パイロットはすぐに次のフライトの準備に取り掛かります。カウンターで荷物を受け取ってから再度ヘリポートに戻って来て手渡す機会などありません。どうしたもんかと焦りますが、手渡し以外の方法もあるのでご紹介しておきますね。
チップ用のボックス
オフィスにあるこのボックスを利用します。一緒に置かれている封筒に所要事項(パイロット名や自分の名前、日付等)とメッセージを記入し、チップを入れてボックスに投函すればOK。
一番困るのはパイロット名なのですが、カウンターにいたお姉さんに確認しました。その際、耳で聞いても綴りが分からないので、書いてもらった方が早いです。
プロモーションビデオを作ってみた!
今回のツアーで撮影した映像を元に制作した動画も併せてご覧ください。3人で撮った映像を合わせて1本の動画を作成しています。(たけさん作)
この動画はブルー・ハワイアン・ヘリコプターズ(日本語デスク)のプロモーションビデオとして使って頂きました。