デッド・エンドの記録
今まで見てきたデッドエンドを参考までに記録として残しておきます。
デッド・エンド(2001年9月)
初めてのデッドエンド。ここには、簡易トイレやハワイ火山国立公園のパークレンジャー達がいる小屋(レンジャーステーション)もあります。
パークレンジャーは常に溶岩を見回っていて、危険な箇所がないか調べてくれています。彼らの活動のお陰で私達はこの溶岩の上を安全に歩くことができるのです。案内所には、彼らが調べた溶岩の流れ具合の情報が書いてあるので、ドロドロ溶岩を見に行く人はチェックしてみて下さい。
デッド・エンド(2001年9月)
ドロドロ溶岩を見るには、ここから2~3時間歩かねばならないようです。往復4~6時間…!準備もしていないので、さすがに行くのは諦めました。
ドロドロ溶岩が間近に!(2002年9月)
この年、プウオオ火口から新しい溶岩がたくさん流れ出しました。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードは新たな溶岩に呑まれ、2001年の時よりも 100m 程短くなったようです。そして、そのお陰で今なら何と30分程歩くだけでドロドロ溶岩が見れるらしいという情報を耳にしました。
「これは行かなきゃ損!」
もちろん皆同じ事を考えてるので、現地は激混み。新しいデッドエンドから、車の路駐の列がものすごく長く繋がっていたのが印象的でした。
車をおりて、最初に目に飛び込んできたのが海から立ち昇る水蒸気です。スゴイ。
立ち昇る水蒸気
溶岩が海に流れ込んでいる場所を、以前よりかなり近くで見る事ができて驚きでした。周囲には硫黄の臭いも立ち込めています。もっと近くに寄る事もできそうですが、有毒のガスが出ていて危険と注意書きが出ていたので止めました。
デッド・エンド
そして、これが現在(2002年9月)のデッド・エンド。2001年の写真と比べるとこんもりしています。この場所のすぐ先に熱い溶岩が流れているため、ここに立っているだけでかなり熱い!
ドロドロ溶岩を見るために、山の方へ向かって少し歩きます。5分程度。車を置いてきた場所からは10分くらいでしょうか。溶岩の流れは、その日によって全然変わってしまうので前日の情報すらあてになりません。
古い溶岩
地面に黄色い目印があるので、それを頼りに進みます。山の中腹の辺りからは、煙がモワモワと立ち上っていて雰囲気も抜群。最初は雑草が生え始めている古い溶岩の上を歩きますが、途中からは最近固まったばかりの新しい溶岩の上を歩きました。
新しい溶岩
新しい溶岩の上に乗ると、シャリシャリと繊細な音がします。心地良いというか何というか。細かく砕けたガラスの上を歩いているような不思議な感覚です。溶岩にはガラスの成分も含まれているので、それも納得ですね。
さて、ここまで来ればドロドロ溶岩はすぐそこ!
ドロドロ溶岩
これが真新しい溶岩です。熱すぎて傍に寄りたくてもなかなか近寄れません。ドライヤーの熱風を間近から全身に浴びているような熱さ!風向きによって、山からの涼しい風と溶岩からの熱風が入り混じって吹いてきます。
写真は溶岩から2m程の距離で撮ったもの。デジカメが熱くなりすぎて、壊れてしまうのではないかと心配になったくらいでした。
溶岩はピキピキパキパキと音をたてながら、ゆっくりゆっくりと進んでいます。大自然の営みを感じられるひと時。
中からトローン!
表面が薄く固まっている部分は銀色にギラギラと光り、その中では真っ赤な溶岩が外に出よう出ようと頑張っているようです。
じっと見ていると、銀色の部分に亀裂が走り、中からトロトロの溶岩がブワっと流れ出てきました。それを繰り返して溶岩は進んでいるのです。
地球は生きている。それが、身体全体にビリビリと伝わってきます。理屈なんていりません。
デッド・エンド・ハイク(2005年9月)
3年ぶりのデッドエンド。驚いたのは、レンジャーステーションとトイレが、ホーレイ・シーアーチのすぐ傍にあったこと。以前よりだいぶ手前に引越ししたようです。
そのせいで、レンジャーステーションからデッドエンドまで辿り着くのに、時間がかかるようになってしまいました。15分くらい歩いたでしょうか。以前は、すぐ傍だったので楽だったのに。
当日の状況
デッドエンドまでの15分の道のり
オーシャンエントリーの水蒸気も遠くに見えています。以前は、もっと傍にあったのですが。
デッドエンドに到着
黄色の印(安全の印)を辿り、溶岩ハイク開始!
分岐
道は途中で分岐します。左は2003年の溶岩の跡を歩くコース。オーシャンエントリーを見る場合は右へ。今回はオーシャンエントリーを見に行きました。
オーシャンエントリーのビューポイント
もっとオーシャンエントリーに近づきたいけど、黄色い印は途中で終わってしまいました。
ドロドロ溶岩こそ見られませんでしたが、オーシャンエントリーの水蒸気はなかなかの迫力。ほんの少しの間に、どんどん形が変わったりするので見ていて飽きません。もっと近づきたいところですが時間がありません。
明け方や夕方の薄暗い時に来れば、もっと素晴らしい水蒸気のショーを見ることができるようです。
雨雲と一体化するオーシャンエントリー
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オーシャンエントリーを目指せ!デッド・エンド・ハイク(2006年9月)
再びデッドエンドへ。
デッドエンドへ
2005年の時と比べても変化はあまりないようです。
デッドエンド(2006年9月)
オーシャンエントリーの位置も、2005年と変わらず。レンジャーステーションから 1.5マイル(2.4km)の距離です。
ビューポイントより
こは、オーシャンエントリーまでの道なき道を歩きました。赤いドロドロ溶岩が見られましたよ!詳細は下記ページへ。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードのデッドエンドからオーシャンエントリーへ。往復4時間、道なき道を歩きました!
デッド・エンド・ハイク(2010年9月)
デッドエンドから歩いてオーシャンエントリーまで行ったのは4年前のこと。あれからボルケーノの様子も様変わりしました。ハレマウマウ火口から噴煙が上がるようになり、オーシャンエントリーは以前の場所からだいぶ移動して今ではカラパナにあります。
そのカラパナに人気を取られてしまっているせいか、チェーンオブクレーターズロードは、以前よりだいぶ車が減っていました。デッドエンドの手前にあるレンジャーステーションも閑散としています。売店は閉店。トイレだけは健在でした。
デッド・エンド(2010年9月)
レンジャーステーションから歩いて15分。以前と変わらぬデッドエンドに到着。しかし、この先を歩くための道しるべの黄色いマークがありません。なので適当に散策。海寄りに少し歩くと、ビューポイントへの案内板が立っていました。
ビューポイントへの案内板
案内板に従ってここを右へ。以前は、オーシャンエントリーへと続くトレイルエンドの方向を示す案内板も一緒に立っていたと思いますが、それはなくなっていました。
海へ向かって歩く
少し歩くとビューポイントに到着。ここからカラパナのオーシャンエントリーが綺麗に見えました。以前見た時よりも、だいぶ遠い。それでも真っ青な海の向こうに見える水蒸気は、やはり美しいです。
遠くに見えるオーシャンエントリー
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