評価 : 4.5
もくじ
カララウ・トレイル(ハナカピアイ・ビーチまで)の地図
カララウ・トレイル(ハナカピアイ・ビーチまでの往復) Kalalau Trail (to Hanakapiai Beach)
情報が古くなっています。情報の相違にご注意ください。
往復:約3時間半(6.4km)
必需品:帽子、水、雨具、ステッキ
おすすめ度:
おつかれ度:
参考書籍:ハワイ・トレッキング
dlnr.hawaii.gov (Kalalau Trail)
ハナコア渓谷に進む場合はキャンプ許可証が必要。
終点をハナカピアイ・ビーチとする場合、距離はそれ程長くありません。が、このトレイルは少々疲れます。理由は後程。
出発地点はケエ・ビーチ。早朝なら問題ありませんが、遅い時間では車を駐車できません。やたら混んでいます。2009年、2012年ともここを訪れましたが、2012年の時は駐車できずに諦めて帰りました。時間は10時頃。やって来る人は多いのに、帰る人は全然いない。最低でも8時半までには訪れたい。
朝8時半過ぎのケエ・ビーチ駐車場。ギリギリ置けました。
車を無事に駐車できたらケエ・ビーチへ。ビーチの脇にカララウ・トレイルの出発地点があるので、ここを登ります。なお、歩きだしたらトイレはありません。先に必ずビーチのトイレで済ませておきましょう。
カララウ・トレイルの出発地点
スゴイ木の根(歩き始めて8分)
10分程登ると、ケエ・ビーチの美しい姿を見下ろせる高台に到着。素晴らしい景色!ちょっとした展望台のよう。
ケエ・ビーチを見下ろす(この写真は帰路に撮ったもの)
さて。トレイルは、ここからが本番。ナパリ・コーストの断崖はまだ見えていません。左手に山、右手には海。崖っぷちを歩いてゆきます。トレイル沿いにはハラ(タコノキ)がたくさん見られました。
ワイニハ・パリ: パリは「断崖」のこと。尖った山と赤土がカウアイらしい
ハラ(タコノキ)と海
それにしても、ハイカーが多い。今まで歩いてきたハワイのトレイルの中で一番です。
いかにも「カララウ・ビーチでキャンプして戻ってきました!」といった大荷物を背負った超上級者タイプから、私達のようなへなちょこハイカー、或いは上半身ハダカで下は水着といった男性陣まで多種多様。人間ウォッチングには事欠きません。
歩き始めて40分。遠くにナパリ・コーストの断崖が見えてきました。
ナパリ・コーストの断崖
景色は素晴らしいのですが、赤土のグチャグチャした泥や水溜りが私達の行く手を阻みます。しかも道が狭いから回避しづらい…。仕方ないので、泥の上をそーっと歩きますが、どちらにしても汚れるため、最終的には開き直りが必要です。
ぐちゃぐちゃの道
なお、このトレイルの特徴は道が狭いこと。そのうえ泥道で歩きづらく、人が多いときた。道を譲ったり譲ってもらったりが重なり自分のペースで歩けません。ストレスが溜まります。さして印象に残る難所がないわりに、このトレイルが疲れる原因はそこにあります。
雨が多いので、道が乾くこともあまり期待できないんですよね。この日も少し離れた海には局地的な雨が降っていました。
局地的な雨
歩き始めて1時間50分。白砂のビーチが見えてきました。ハナカピアイ・ビーチです。
ビーチが見えてきた!
ビーチへの行く手を阻むのは、ハナカピアイ川。この川を渡らなければなりません。ゴロゴロと転がっている石が妙にデカいし、歩きづらくて渡るのに苦労しました。それでも、ステッキがあったので幾分かマシだったかも。(ハワイ島のワイピオ渓谷の川を渡るよりはラクでした。)
ハナカピアイ川
川の水は綺麗。でも飲んではいけません。ハワイの淡水にはレプトスピラ症と呼ばれる感染症の原因となる菌がいるため、飲用するのはもちろんのこと、傷のある肌で水に触れるのはNG。レプトスピラ症は重症型になると、死亡する可能性もあるので要注意です。
また、水が増水している時は無理して渡らないようにして下さい。2013年2月には、川を渡ろうとした女性が流されて見つからなくなったり、54人のハイカーが一晩中孤立したという事故も起きています。
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ハナカピアイ・ビーチ
やっとここまで来た!ハナカピアイ・ビーチです。
ハナカピアイ・ビーチ
一見、穏やかそうに見えましたが…
ビーチ左手の岩場
「な…なんですか。あの波…!」
ビーチの左手の岩場では、波が大暴れしている模様。
チューブができている波は初めて見ました。スゴイ迫力…。そんなチューブの中を颯爽と波乗りするボディーボーダーが一人。素敵すぎて、ずっと眺めてしまいました。
波乗りするボディーボーダーさん
こんな波なので死者も複数でているようです。ビーチに降りる途中で見てしまいました。死者の数が(アメリカ版の)正の字でカウントされている注意書きを。
注意書き「水に近寄らないで。見えない潮流が 82人(?)の訪問者を殺しました。」
ゾッとしますね。どうやら、このビーチには Rip Current(離岸流)が流れているようです。皆さま、どうかお気を付け下さい。
なお、ビーチには大勢のハイカー達が休憩していました。殆どの人はここで折り返します。私達もしばし休息してから戻りますか。
トレイルとトイレの案内板を発見
帰路はずっと良い天気。時々振り返って、ナパリ・コーストを眺めました。
帰路、振り返ってパチリ
総評
今回歩いた道のりはカララウ・トレイルのほんの一部分ですが、人気があるのも頷ける奥が深いトレイルです。今度歩くときは、どんな姿を見せてくれるでしょうか。楽しみです。
また、このルートでは何となく物足りないという方は、ハナカピアイ川を上流に登りハナカピアイ滝を目指すコースもあるので、そちらも検討してみて下さい。