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- プウ・オオ火口 Pu'u 'O'o Crater
チェーン・オブ・クレーターズ・ロード 地図
プウ・オオ火口 Pu'u 'O'o Crater
2018年5月以降、劇的に変化したキラウエア火山
プウオオ火口は 1983年1月3日に噴火を始め、以来35年に渡り、キラウエア火山の中で最も活発に噴火活動を続けていました。しかし、現在その活動に大きな変化が訪れています。
2018年4月30日、プウオオ火口の底が崩壊しました。当日は天候が悪かったこともあり、USGS(アメリカ地質調査所) にもその時の姿は確認できなかったようです。翌日も天気は回復せず、5月3日にやっと現れた崩壊後のプウオオの姿がこちら。
噴煙を吐くプウ・オオ火口(2018年5月3日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)
見たことのないピンク色の噴煙を吐いていました。火口の周囲も赤い灰で染まっています。火口の崩壊は、この時も続いていており、この写真は小さな崩壊の直後に撮られたものだそうです。
4月30日の火口の底の崩壊後、プウ・オオ火口の地下のマグマは、キラウエア火山のイーストリフトゾーン(東の割れ目帯)を通りレイラニ・エステイト方面へと移動しました。そして5月3日、レイラニ・エステイトで割れ目噴火を起こします。
それ以来、プウオオ火口の活動は、ぱたりと止んでしまいました。今は崩壊も止まり、ただただ静かに佇んでいるように見えます。
プウ・オオ火口(2018年7月13日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)
深い穴(2018年7月13日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)
上は、崩壊から約2か月後の写真。以前はあった溶岩湖がなくなってしまいました。ぽっかりと大きな穴が開いています。USGS の報告では、クレーターの最も深い部分は火口の縁から350mも下にあるのだそう。(5月11日時点)
2018年9月現在、レイラニの噴火はほぼ休止状態となっています。しかし、今のところプウオオに溶岩が戻ってくる様子は見られません。このまま、35年の長い歴史に幕を閉じてしまうのでしょうか。
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2018年5月以前のプウオオ火口
プウオオ火口は、キラウエア火山の中ではラスボス的な存在。見る度にその姿を刻々と変えてきている辺りもラスボスにふさわしい。
これまでのプウオオ火口の姿を紹介しておきますね。写真は全てヘリツアーで撮影したものです。
火口内には小さなコーンが幾つかあり、噴煙を吐いている様子を見ることができました。
噴煙を吐くコーン
チラリと見える赤い溶岩
今まで見た中で一番カッコ良いプウオオ!しかしクレーターの底は噴煙で見えず。
火口の底は見えず
茶色と黒。場所によって山肌の色がかなり異なっています。
茶色い山肌
溶岩湖内でうごめく灼熱の溶岩の様子が見られました!
遠目から
うごめく溶岩湖
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