もくじ
ハワイ原種と園芸種
ハワイといえばハイビスカス
ハイビスカスは、日本で南国気分を味わうのには、もってこいの植物。黄色いハイビスカスはハワイ州の州花にもなっています。
ハワイの州花:ハイビスカス・ブラッケンリッジー(Native Yellow Hibiscus)
[CC BY 2.0] Hibiscus brackenridgei subsp. molokaiana / dweickhoff (2005) / Adapted
せっかくハワイ好きの皆さんが育てるハイビスカスなので、大昔からハワイを彩るハワイ原種ハイビスカスを育ててみよう!
これが分かっていないと、何を購入してよいか分からないので、堅苦しいですがハイビスカスの種類について説明しておきますね。一番大きな区分は原種と園芸種です。
ハイビスカスの種類
原種
「原種」とは、品種改良されていない野生のもの。うち、「ハワイ原種ハイビスカス」はハワイに自生するハイビスカスのことで、いわゆるハワイ固有種のことです。増やし方は、挿し木、接ぎ木、実生、何でもいける。
ここでは触れませんが、ハワイ以外にはフィジーやインド洋諸島の原種もあります。
園芸種
店頭で見かけるのは、殆どがこれ。原種を交配し、品種改良が行われている品種のことです。何千種類もあるそうな。また、園芸種は更に3種類のタイプに分かれており、それぞれの性質が若干異なります。
- ハワイアン系
園芸種の中でも一番種類が多い。ハワイで品種改良されたものが多いことから、このように呼ばれている。特徴は、大輪の花を咲かせるが、暑さ寒さに弱い。また、挿し木で増やせないものが多い。
- コーラル系
フウリンブッソウゲを元にして交配されたもの。
- オールド系
交配した年代が古い。ハワイアンタイプの母体となったもの。暑さ寒さに比較的強い。
上記解説は、下記サイトを参考にさせて頂きました。更に詳しい情報はこちらへ。
参考サイト
ハワイ原種とハワイアン系(園芸種)は別モノです
ハワイアン系として販売されているものは、ハワイ原種ではありません。購入の際や育て方、増やし方を調べる時は、お間違いのないように。
ハワイっぽい名前でもハワイアン系とは限らない
「マダム・ペレ」はオールド系、「ハワイアン・フラッグ」はコーラル系だったりします
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ハワイ原種ハイビスカスのご紹介
現在、栽培中!
コキオ・ケオケオ(アーノッティアヌス)
コキオ・ケオケオは全部で3種類。ケオは「白い」という意味で、どれも可憐で美しい白い花を咲かせます。
アーノッティアヌスは、オアフ島とモロカイ島原産。濃いピンク色の花柱が特徴的。花びらはパッと見は白いけど、真っ白ではなく若干ピンク色。そして茎の一部も赤い。また、花が咲くと良い香りがします。スーッと透明感のある香り。
コキオ・ケオケオ(アーノッティアヌス)/ Koki'o Ke'oke'o (arnottianus)
かれこれ10年以上育てていますが、木が強い。虫害に何度か遭いましたが何のその。コガネムシの幼虫に根を食い荒らされた時も完全復活!わりと雑に育てても大丈夫かも。
よろしくないのは、葉の状態。冬は瑞々しさもあり美しいのですが、夏はガッサガサで艶がない…。正直、綺麗ではない。ウチの木だけかと思いましたが、ハワイで見たものも同様でした。
コキオ・ケオケオ(ワイメアエ)
コキオ・ケオケオ(ワイメアエ)/ Koki'o Ke'oke'o (waimeae): 花弁の形からワイメアエと判断していますが、間違ってたらスミマセン / 2006年9月 ワイピオ渓谷付近で撮影
カウアイ島原産。父にプレゼントしたため手元にはないのですが、ついでにご紹介。
アーノッティアヌスに非常によく似ていますが、こちらの方が花弁が丸っこくて、こってりした印象。また、上を向いて咲くのが特徴。芳香はないらしい。
コキオ・ケオケオ(イマクラトゥス)
モロカイ島原産、絶滅危惧種。花びらも花柱も真っ白。コキオ・ケオケオの3種の中で一番可憐。葉もツヤツヤ。黄緑色で年中美しい。
コキオ・ケオケオ(イマクラトゥス)/ Koki'o Ke'oke'o (immaculatus)
なお、アーノッティアヌスより生命力が弱い模様。だからこそ絶滅危惧種なのかもしれません。
以前、コナジラミにやられて全滅しかけました…!また、謎の病気で幹がスカスカになり、その木は結局お亡くなりに。一度弱ってしまうと、復活しづらい。私の中では、か弱い色白の美しいお嬢さん的イメージの花。
ハイビスカス・クレイー
ハイビスカス・クレイー / Hibiscus Clayi
カウアイ島原産、絶滅危惧種。真っ赤な小さな花を咲かせます。サイズは3~4cm程度。遠目では、花が小さすぎてハイビスカスに見えません!
葉は椿の葉を小さくしたような感じ。ハイビスカスというよりお茶の木に似てます。トロピカル感に期待して購入するとガッカリするかも。
また、ケオケオたちに比べると、枝の伸び方が少ないです。そして花もあまり咲いてくれないんですよね。
その他のハワイ原種
ハイビスカス・ブラッケンリッジー / Hibiscus brackenridgei: [CC BY 2.0] starr-160323-4245-Hibiscus_brackenridgei_subsp_brackenridgei-flowers-Hawea_Pl_Olinda-Maui / starr-environmental (2016) / Adapted
上でも紹介したハワイの州花。黄色の花が特徴的。絶滅危惧種。
ハイビスカス・コキオ / Hibiscus kokio
[CC BY 2.0] starr-071121-0029-Hibiscus_kokio_subsp_kokio-flower-Hoolawa_Farms-Maui / starr-environmental (2007) / Adapted
実物は見たことないような??真っ赤な花弁が美しいですね。
ハイビスカス・ティリアセウス / Hibiscus tiliaceus: 2006年9月撮影 ハカラウ・ビーチ・パークにて
ハワイ名は hau(ハウ)。和名では「オオハマボウ」と呼ばれ、その花の形は、ハイビスカスというよりもハマボウに近い。ちなみに、ハマボウもハイビスカスの仲間です。
ハイビスカス・ファーセルタス / Hibiscus furcellatus: [CC BY 2.0] starr-021203-0022-Hibiscus_furcellatus-flower-Nahiku-Maui / starr-environmental (2002) / Adapted
これもハマボウの花に近い。ハワイ名は 'akiohala(アキオハラ)、'akiahala(アキアハラ)、hau hele(ハウ・ハレ)、hau hele wai(ハウ・ハレ・ワイ)など。
入手ルート
基本はネットで購入
普通の園芸店では、まず原種達は見かけません。ネットで探してみて下さい。原種を扱うショップでは、アーノッティアヌスとワイメアエは比較的手に入れやすいです。
現在、販売中のショップを調べてみました。(抜粋)
- エクゾティックプランツ
私が購入したお店。とても多くの原種を扱っています。質問にも丁寧に答えてくれました。オススメです!
- 園芸ネット
育て方が丁寧に記載されており、信頼できそうなショップです。
- 日本花卉ガーデンセンター
日本最大級の園芸サイトらしい。
- TAHITI MARCHE - タヒチマルシェ -
主に南国の熱帯植物を扱うショップ。
- クラブマリンコレクション
サーフショップ(?)ですが、南国植物も販売されています。園芸専門店でもないのに扱っている種類が多い!