伊豆の観光ポイント

ヒリゾ浜 【南伊豆/静岡県賀茂郡南伊豆町】

[設備・時間]
★ 渡し舟 : 8:00〜16:30 (シーズン中は常に運行 大人:1000円/子供 500円)
★ 駐車場 : 120台 +?台 (シーズン中のみ800円)
★ トイレ・シャワー・更衣室 : ナシ (浜にはありませんが港にあります)
★ 詳しくはコチラ → 「中木へいこうよ!!
※ 2003年8月の情報です。時間や金額など変動しているかもしれません。

ヒリゾ浜。(何でカタカナ??)
伊豆最後の秘境とか穴場中の穴場と言われているビーチ。でも超穴場と言うわりには、人がウジャウジャいましたけど(笑)
インターネットが普及する前は本当に穴場だったのだと思います。伊豆のガイドブックにも殆どその情報は載っていません。私は根っからの静岡県民だというのに、伊豆にこんなに素晴らしい海があったなんて全く知りませんでしたよ。あ〜あ、今までの人生がもったいない。

この浜は特殊です。何故ならば船で渡らないと行けない場所にあるからです。その行き方はと言いますと…

ヒリゾ浜の地図

南伊豆町に「中木」という集落があるので、その港に向かって細い道を入って行きます。すると駐車場手前に、おじちゃん(もしくはお兄ちゃん)が待ち構えていて、いきなり駐車代を徴収されます(笑)←これはシーズン中のみ。
港のメインの駐車場は120台分のスペースがあるようですが、そこが満車の場合には路駐、もしくは別のスペースに誘導される事になります。

注 : 路駐でも有料ですよ!

私達が到着した時(午前11時過ぎ)は既にメインの駐車場は満車だったので、ゲートボール場に置く事になりました。(2010年現在、満車になるのはもっと早いと思われます。)

誘導してくれたおじちゃん曰く、メインの駐車場が満車の時のヒリゾ浜は非常に混雑していて、いっぱいいっぱいなのだそうです。覚悟して行きましょう。しかもその超満員状態の時にパラソルや大きな荷物を持って行こうとすると、おじちゃんに怒られるかもしれません。

「そんなもん 持って行っても広げられんよ!」と。

とにかくヒリゾ浜は狭いのです。一人一人が荷物を広げすぎると後から来た人が入れなくなってしまいます。混んでいる時は荷物はなるべく少なめにしてお互い協力し合って下さいね。

中木の港港には写真(左)のようなテントがあり、ここでヒリゾ浜への渡し舟のチケットを購入します。(ヒリゾ浜には渡し舟を使わねば行けません)

渡し舟の料金は、大人(中学生以上) 1,000円、子供(4歳〜小学6年生)が 500円。少々お高い気もしますが、浜から港に忘れ物を取りに行ったり、トイレに行ったりする時はサービスで乗せてもらえるので、その辺は安心です。

この渡し舟はシーズン中(7月中旬〜9月下旬)は常に運行しているので予約の必要はありませんが、その期間以外は運行されていないので予め予約をしなければなりません。詳しくは「中木へいこうよ!!>中木渡船案内」で確認できます。

では、さっそく船着場へ行ってみましょう。

ヒリゾ浜の渡し舟こんな素朴で正に漁船!に乗るのでなかなか楽しめます。数隻の船が5〜10分おきに中木の港とヒリゾ浜を行き来しており、乗客が5〜6人集まればすぐに出航してくれるため、特に待ち時間もありません。極楽ですね。

さて、いよいよ出発します。

ところでこの渡し舟、ただの渡し舟ではありませんでした。風光明媚な山々の間を抜けるように船は進んでいきます。遊覧船にでも乗っている気分になれました。これなら料金が1,000円でも「まぁ、いっかー」と許せてしまいます。
そして、出発して5分くらいでヒリゾ浜が見えてきました。
わわっ。かなりの人が密集している模様です・・・!

美しい景色海から見るヒリゾ浜

予想以上の人口密度でした。更に上陸してみて驚いたことが…
歩きづらい大きめな石ころがゴロゴロ転がっているこの浜を1歩1歩進むたび、足元でゾワーっゾワーっと動く虫がいます。

「ひぇぇ…フナムシだ!」

動きが何だかゴキさんみたいでコワイっ。ヒリゾ浜は人口密度も高いがフナムシ密度も高いのでした。泣けてきます。ムシ、キライ…

ただ、海の中は別世界。それはもう美しい世界が広がっていました。どうですか、この透明度!

フグ
フグ
カゴカキダイ
カゴカキダイ
ソラスズメダイ
ソラスズメダイ
アオベラ
アオベラ

魚もカラフルで写真だけ見たら伊豆の海とは思えません。まるで南の島で泳いでいるみたい!
水温は暖かい場所と冷たい場所の差が激しかったです。もっと沖の方(冷たい方)へ行けば、更に美しいところがあったかもしれませんが、寒がりな私はついつい温い所でぬくぬくしていました(笑)

ずっと海にプカプカしながらシュノーケルをしていたい!そんな気持ちにさせてくれる最高の海でした。シュノーケル好きには超オススメです。

[注意点]
この浜の石は大きくて歩きづらいです。転ばないように注意してくださいね。
また、砂浜がないので砂遊びが出来ません。なのでシュノーケルや磯遊びが出来ない程小さなお子さんには向いていないと思います。

ビーチでまったりしようとしている方にも向いていません。とにかくシュノーケルをしまくりたい人だけがとことん楽しめるビーチなんです。

[お願い] ※2010年8月追記
これはヒリゾ浜に限ったことではありませんが…
美しい海、ビーチも人間の手によってすぐに汚されてしまいます。美しさが保たれている場所は、常に地元の方が綺麗にお掃除して下さっているのではないでしょうか。ごみは必ず持ち帰り、自分達が立ち去った後も元あったままの美しい浜辺であるよう心掛けて下さいね。

そして、魚達の餌付けについて。これは本当に絶対にしないで欲しいと心からお願いしたいことです。

以前ハワイで、恐らく餌付けによって生態系がおかしくなっていると思われる海で泳いだことがあります。魚達は餌を何も持っていない私達に群がり追いかけてきます。それは実に楽しい出来事でした。たくさんの魚達に囲まれている自分。初めての経験です。

しかし、楽しいと同時に胸にモヤモヤと何かが引っ掛かりました。自然の海とは違う違和感。餌付けが楽しいのはすごくよく分かります。でも、毎日一人でも餌付けする人間がいるとしたら、各人にとってはたった1日の出来事でも、その海にとっては毎日の出来事。徐々に海の中のバランスが壊れていくでしょう。ある一定の魚だけが目に付くようになり、今までたくさん泳いでいた美しい魚達が見当たらなくなってしまう時が来るかもしれません。

基本的に日本のビーチに海水浴客が集まるのは夏だけです。生態系への影響があるのは2ヶ月程度。年中泳げてしまうハワイと比べたら、その影響は少ないかもしれません。でも、この美しい自然を何十年、何百年後に残したいと少しでも思う方は、どうかこのことを心に留めておいて下さい。餌付けすることは、美しい浜辺にごみを捨ててくるのと同じこと。私はそう考えています。

◎ クマの独断評価 ・・・ 最高 ★×5
オススメ度 ★ ★ ★ ★ ★
海水の透明度 ★ ★ ★ ★ ★
魚の多さ・種類 ★ ★ ★ ★
ビーチの広さ ★ ★
設備 (トイレ・シャワー等) ★ ★
ビーチへのアクセス
子連れに適してるか? ★ ★ ☆

(2003年8月)

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じゃらんnet


〔2003年8月〕
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