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もくじ
グリーン・サンド・ビーチ 地図

パパコレア・グリーン・サンド・ビーチ Papakolea Green Sand Beach

奇跡の緑砂!
初めてハワイの白砂に触れたときは感動したもんです。しかし上には上がいた。なんと、ハワイ島には緑色の砂のビーチがあるんです!
その名もパパコレア・グリーンサンドビーチ。幻のビーチとも言われています。

パパコレア・グリーン・サンド・ビーチ
すり鉢型をした崖が印象的。

ならば、この形状も頷けますね。
断崖の斜面に緑色の砂を湛えたグリーンサンドビーチ。ゴツゴツとした雄々しさがカッコイイ!たくさん歩いて辿り着いたご褒美がコレなら頑張れる!
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緑に光るカンラン石
ビーチ周辺の地面を見ると、土や岩に混じってオリーブ色のカンラン石(8月の誕生石、ペリドットの原石)の結晶が散らばっています。カンラン石は火山のある場所でよく見られる鉱物のひとつ。この場でパッと探した限りでは、大きなものは5mmくらいでしょうか。

カンラン石
緑の砂の正体は、このカンラン石。
火口が海に呑まれビーチとなり、波でカンラン石が砕けてオリーブ色の砂が作られたと言われています。様々な偶然が重なってこのビーチは生まれたのでしょう。宝石の原石で作られているビーチなんて素敵すぎますよね!

オリーブ色の砂
実際のビーチは思い描いていたものよりも緑色ではないかもしれません。ネットやガイドブック等に掲載されている写真では、グリーンをやたら強調しているものがあるのでご注意を。(当サイトではグリーンの強調はしていません。)
でも、ガッカリしないで!砂を手に取って、よくよく砂を見て下さい。粒の一つ一つが透明感のある緑色。本当に美しいです。
絶対に持ち帰らないこと!
この希少な砂を、どうか持ち帰ったりしないで下さい。「観光客に荒されてしまうため、立ち入り禁止になるかも。」といった話が出ていると、ネットの情報でチラリと見掛けました。砂は有限。今ある姿を壊さないよう、皆で見守っていきましょう。
アクセス方法
正直、ものすごく行きづらい。レンタカーでは、走行禁止の道路を走らなければなりません。

自力で行く方法
サウス・ポイント・ロードを南下
サウス・ポイントを目指してサウス・ポイント・ロードを南下します。この道はレンタカー走行不可(保険が対象外)となっている場合があるので要注意。これが第一の壁。詳細は下記ページをご参考に。
関連記事
運転時の注意点や交通ルール > 走ってはいけない道がある! / ハワイ島でレンタカーに乗ろう!
グリーン・サンド・ビーチの駐車場へ
サウス・ポイントの手前に、グリーン・サンド・ビーチへ続く分岐があるので、これを左折。1.3km 程走ると駐車場があるので、ここに車を止めましょう。
この道はオフロードのため、レンタカーの走行は禁止されています。何かあっても保険が効きません。自己責任で行きましょう。
ビーチに向かって歩く! or 車に乗せてもらう!
ここからは徒歩のみ。日陰が一切ない炎天下の中、片道 約4.2km(所要時間 50分~1時間程)歩きます。
なお、駐車場にはビーチまでの送迎業者がいるようです。 トリップアドバイザー のレビューでは、1名につき20ドルとか。(2019年1月時点)
これに乗せてもらうもよし。歩くのも良し!
送迎業者を利用する際は自己責任で。許可を得ていない違法業者がいるかも?

轍に沿って歩こう

カラカラの大地
ビーチまでのルートはテキトー。フカフカの土に、4WDが走った轍がたくさんできているので、それらを追っていけばビーチに辿り着けるでしょう。たまに遠回りのハズレ道があったりします。あまり山側に行きすぎず、海に近づき過ぎずの道を選ぶと良さそう。
トレイルルートの様子は、グーグルマップの航空写真で見ると分かりやすいです。
ビーチまで車で乗り付けている強者もいますが、ローカルの方か、もしくは無鉄砲なアメリカ本土からの旅行者だったりするので、くれぐれもマネしませんように!
ツアー
ビーチでの滞在時間は1時間程度と短いですが、サウス・ポイントでさえ行きづらい方も多いと思います。参加する価値アリ!
参考サイト
ビーチへ行く時の注意点
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コンタクトは論外!
トレイルは、赤土の砂埃が強風で舞い上がっています。ゴーグルを装備すれば別ですが、コンタクトなんて以ての外。裸眼でもツライくらいなので、サングラスを利用してください。
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木陰は一切ありません
歩いている間もビーチにも木陰は一切ありません。ビーチには若干岩陰になるような場所はありますが、他の観光客もいるので確保できないと思っていた方がよいでしょう。帽子は忘れずに。風に飛ばされないような対策も必須。
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水はたっぷりと持つ
乾燥した大地を炎天下の中、長時間歩きます。飲み水は十分すぎるほど、たっぷり持ちましょう。

グリーン・サンド・ビーチの断崖
ビーチは断崖に囲まれています。崖を下るルートがありますが、降りるのは少々大変。怪我しないよう気を付けて!
世界でここだけ!?
英語版 Wikipedia によると、パパコレア・ビーチは世界に4つある緑色の砂のビーチの一つとあります。ちなみに他の3箇所は、グアムのタロフォフォ・ビーチ、フロレアナ島(ガラパゴス諸島)のプンタ・コーモラント、ノルウェーのホーニングダルスヴァトネ湖。
でも、検索してもフロレアナ島のグリーンサンドしか確認できないんですよね。他の2箇所は前述の Wikipedia の引用か、それのパクリ文章くらいしかヒットしません。Wikipediaの情報は誤り、或いはこれら2つの場所には、ほんの少し緑の砂が混じっているというだけなのかもしれません。
だとしたら他のハワイ島のビーチ、というか火山からなる島のビーチには、カンラン石の粒は若干混じっていますよー!と言いたい。そして、その程度ではグリーンサンドと名乗っちゃダメでしょう。
という事で。パパコレア・グリーン・サンド・ビーチは、世界で2つあるグリーン・サンド・ビーチのうちの1つ!というのが正解かもしれません。